その走りから人生を教わった名馬「ブロードアピール」

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2000年根岸ステークス、どこにでもあるようなこの1レースで、その年のベストランとも言われる走りを見せた一頭の馬がいました。

 

名前は「ブロードアピール」。

牝馬です。

 

それまでパッとしない成績だったこの馬は、この根岸ステークスが大きな転機となります。

そもそもこのコースは「ダート」。

砂のコースなので、追い込みはあまり利かないというのが通説でした。

 

しかしブロードアピールは常識外の走りを見せて、直線に入った時点で7馬身以上離れていたにもかかわらず、残り200メートルを通過した時点で5馬身離して、2着に1馬身4分の1の差をつけて勝ったのです。

 

このレースは瞬く間に競馬ファンの間を駆け巡りました。

私も当時は競馬にハマっていたんですが、友人から

 

おい、根岸でとんでもない馬出たぞ!

 

という言葉を聞き、そのレースを後で見てみたところ、ダートで追い込み馬という、それまでの常識を覆した馬がそこにはいました。

ブロードアピールの走法は小さなストライド走法と言われており、細かいストライドが逆にとんでもない追い込みスピードを生んでいたのです。

 

根岸を勝ったブロードアピールはその後、8歳の高齢でガーネットステークスを勝ち、ドバイゴールデンシャヒーンという海外のレースまで出張するようになり、引退しました。

 

ダートの鬼という言葉では到底語り尽くせないこの馬は、8歳でレースを勝ったことからもわかるように、若者がひしめく社会で必死に食らいつくオバちゃんという涙の姿を見せてくれていました。

それに共感した競馬ファンも多かったです。

 

わかる!わかるよ!ブロードアピール!

 

というような感覚を私も友人も同時に持っていたので、年を取ってもやれるんだという気概を存分に見せてくれたブロードアピールには人生を教えられたような気がします。

 

ブロードアピール ものすごい追い込み 2000年 根岸ステークス

 

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最終更新日: 2018年05月22日

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