世界へ羽ばたいたサンデーサイレンスの遺伝子

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私は「サンデーサイレンス」という競走馬が大好きです。

 

今はもう他界してこの世にいませんし、何よりリアルタイムで現役時代の走りを見たわけでもありません。
ただ過去の映像を通してしか知らないのですが、それでも大好きなのです。

 

サンデーサイレンスは、アメリカで生まれた競争馬です。
後年、アメリカから日本へやってきて日本競馬界の勢力図を完璧に塗り替えてしまい、彼の子供たちは世界の舞台でも大いに活躍することになるのですが、彼が生まれた当初は誰もそのようなことになるとは予想していませんでした。
サンデーサイレンスを一言で表すなら、波乱万丈、この一言です。

 

そもそも、サンデーサイレンスは3流血統です。
加えて生まれてすぐにウイルス性の病気に侵され生死をさまよい、馬体は極めて貧相で産まれつき脚が曲がっているというハンデもあり、サンデーサイレンスを一目見た競馬関係者は、見るのも不快になる馬、とまで揶揄したほどでした。
そんな背景もあってセールでは売れ残り、不運にもその後に馬運車の事故に巻き込まれるという不幸もありました。

 

そして数年後、そんな逆境を全てはねのけてGⅠを6勝もする大活躍をしたにも関わらず、血統的な背景が全くないということから繁殖牝馬も集まらず、ついには日本のある生産者に売られることになってしまいました。
その後の結果は、先述した通りです。

 

サンデーサイレンスは自分の運命に抗い続けたサラブレッドであり、後年彼の話を耳にすると胸が熱くなる想いになります。

 

今では良血の代名詞と言われていますが、それは完全な結果論であり当時のサンデーサイレンスは横にいる競走馬に噛み付きに行くほどの、ガムシャラに走る狂気の3流血統の競走馬でした。

 

もうこれほどの競走馬、種牡馬は現れないと言われていますが、彼が残した子孫達は順調に世界の競馬界を席巻しつつあり、その種を見事に咲かせています。
こうした血統のロマンを目にできるのも、競馬の良いところだと感じるのです。

 

1989年ケンタッキーダービー – サンデーサイレンス

 

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最終更新日: 2018年05月22日

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