クラッシャーと言われながらも名馬を育てる松田国英調教師

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(画像出典:ウィキペディア)

 

松田 国英(まつだ くにひで)

1950年9月28日

北海道様似郡様似町出身

日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属 調教師

 

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クラッシャーと言われながらも名馬を育てる「松田国英」調教師について書いていきたいと思います。

 

僕の個人的な好き嫌いでいうと、この方の育てた名馬たちはどの馬も好きでした。

この先生の育てた馬は、どの馬も勝負所で強く、インパクトを残す馬が多いと思います。

また、僕の個人的な相性ですが、この馬たちを本命にして、多くの馬券を当ててきたという相性の良い調教師でもあります。

 

しかし、先生の育て方については、批判的な意見もあります。

 

クロフネ」、「キングカメハメハ」、「タニノギムレット」などはどの馬も古馬になる前に故障を発症して引退という経歴です。

ただし、これらの馬たちが、現役時代に魅せた脚はどの馬たちも素晴らしい切れ味を示し、他の馬たちを圧倒していたと思います。

勝負どころでは良い切れ味を示し、必ず目を引くような脚を繰り出してくれていました。

 

この先生の管理する馬は調教のタイムを見ると好不調がわかり、比較的信頼性が高いため、大きく馬券にかけることができるというイメージを持っています。

だから、大きく賭けてしまうんですよね。

 

多くの批判を集めた先生の調教方針ですが、必ずしも悪い面だけではないと思います。

上にあげた馬たちは何れも種牡馬として成功している馬ですし、これは生まれ持った素養以外にも調教の良し悪しも影響したと考えていいのではないでしょうか。

 

個人的にはその調教手腕について評価したいですし、応援したい調教師でもあります。

 

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h4マツクニローテを考案した松田国英調教師

 

 

私が好きな競馬の調教師は、関西の「松田国英」調教師です。

 

競馬ファンからは「マツクニ」の相性で親しまれている松田調教師ですが、私がなぜ松田調教師を好きなのかというと、それは「マツクニローテ」と呼ばれる3歳クラシック路線において、NHKマイルCから日本ダービーを使うというローテーションを考案し、それで実績を残したからからです。

 

まず最初にそれが功を奏したのが「タニノギムレット」です。

このタニノギムレットの場合はさらにすごくて、NHKマイルCの前に皐月賞も使っていました。

 

その皐月賞は3着、NHKマイルCも3着だったのですが、そこから日本ダービーに向かって見事日本ダービーを制覇したのです。

当時は、皐月賞から日本ダービーへ直行するのが一般的でしたが、松田調教師はそこへNHKマイルCを挟むローテーションを選択し、みごと日本ダービーを制覇したのです。

 

そして、次にこれを成功させたのが「キングカメハメハ」です。

キングカメハメハは毎日杯→NHKマイルC→日本ダービーと破格の3連勝で日本ダービーを制しました。

 

これによりマツクニローテは、日本ダービーを取るためのローテーションとして競馬関係者に認知されたのです。

今では当たり前になっているマツクニローテですが、1600m→2400mに伸びるローテを選択することには、当然反発もあったと思います。

 

しかし、それを最初にやってのけたということが松田調教師のすごいことなのです。

その後に、昆厩舎の馬ですが「ディープスカイ」がキンカメと同じ3連勝を果たしており、そのローテが効果的であることが完全に証明されました。

 

ですので、こういった偉業を達成した松田調教師を、私は本当に尊敬しているのです。

 

ウィナーズサークルの表彰式に松田国英調教師と福永祐一騎手笑顔で握手

 

 

 

h4新たな道を切り開いた松田国英。

 

 

競馬ファンの間では「マツクニ」の相性で親しまれる「松田国英」調教師。

 

松田師は元々、牧場育ちではありますが、騎手から調教師になったわけではありません。

松田師は元々、競馬新聞社の記者から競馬人生がスタートしているのです。

 

そこで現場記者として原稿を書き、予想を打ちという仕事をしていたのです。

そういう部分が今までの調教師にはなかった柔軟な発想に繋がっているのかなと思いますが。

 

松田師が確立した一つの道に、「変則牡馬二冠ローテ」というものがあります。

これは皐月賞→日本ダービーという今までの王道ローテを覆す、NHKマイルカップ→日本ダービーというローテです。

 

松田師は競走馬の価値を高めることに重きを置いています。

牡馬なら当然種牡馬入りするわけですが、今のスピード競馬に置いて種牡馬として繁殖牝馬を集めるためには、スピードがあるということが絶対条件になっています。

 

だからこそ、マイルカップを勝つことによって、スピードもあるんだということを証明したいのです。

 

このローテが採用された中に「クロフネ」、「タニノギムレット」、「キングカメハメハ」などがいるわけですが、共通して言えることが皆種牡馬になってからも大活躍しているという点です。

 

しかし反面、それだけの負荷をかけていますから。

故障馬が多いことも事実です。

 

だからこそ競馬ファンの中でも好き嫌いがはっきりと分かれる調教師ですが、私は今までの常識を覆して新たな道を切り開いた松田調教師は大変立派だと思います。

 

 

h4馬の将来をとことん考える松田国英調教師

 

 

はっきり言って、「松田国英」調教師に関しては賛否両論がものすごく多いです。

 

しかし、私にとってはものすごく憧れを抱く調教師の一人なのです。
これほどサラブレッドの将来を考えている調教師は存在しません。

 

なぜ賛否両論が多いのかと言いますと、すぐに馬を故障させてしまうからです。

 

ハードなトレーニングはもちろん、馬の調子が良いときにはとことん走らせるという主張を彼は持っていますので、調子が良いときにはたとえ短期間の内でもレースに出しまくるわけです。

 

現在、皐月賞からNHKマイルカップに出て、さらにその後に日本ダービーに出るローテーションを「松国ローテ」と呼んでいますが、これは彼が一番最初に考案した馬を強くするためのローテーションだったのです。

 

では、なぜこれほど強行にレースに出すのかと言いますと、その馬の将来を案じているからなのです。

 

特に、牡馬のサラブレッドはレースに出走して勝っていかないと、安定した生活を未来で送ることは出来ないという厳しい現実が待っています。
ですので、自分の厩舎で扱っている管理馬に関しては将来楽に余生を過ごして欲しいという思いから、なるべく多く勝つことが出来る調教を積んで、レースに出走させているのです。

 

近年トップで活躍している種牡馬の中でも、「クロフネ」、「タニノギムレット」、そして「キングカメハメハ」はこの松田国英調教師が手がけた管理馬なのです。
故障してしまう馬も多いですが、その反面、役目を終えたサラブレッドに最高の花道を用意してあげるその姿には感動すら覚えます。

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最終更新日: 2018年04月26日

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